バイデン、トランプがスーパーチューズデーで圧勝(2例外を除く)

高まるトランプ待望論…人気支える“3つの不満”
アメリカ大統領選の共和党の候補者選びは、スーパーチューズデーと呼ばれる15州の予備選でドナルド・トランプ氏が圧勝しました。民主党はバイデンで決まりで決選投票はバイデンVSトランプですが支持率ではトランプが優勢となっています。
不満(1)「物価が高すぎ」
その理由は、これまでのコアなファンに加えて、今、アメリカではトランプ氏を「私の不満の代弁者」だと思う国民が増えているからです。
アメリカ国民が抱いている不満は、大きく3つあります。
まず1つ目は「物価が高すぎること」です。
バイデン政権になって、トランプ政権時代よりも2割ほど物価が上がっています。
これには「バイデン政権の経済政策の失敗なんじゃないか」と不満を募らせている国民もいて、トランプ氏支持につながっています。
不満(2)「税金使いすぎ」
そして、2つ目は「税金を使いすぎていること」です。
これは特に、アメリカ国民以外に使いすぎているということで、ウクライナへの支援が良い例です。
アメリカは、すでに10数兆円の資金をウクライナ支援に使っています。泥沼化すれば、もっと増えるのではという不満が高まっていて、「だったら、そのお金を私たちアメリカ国民に使ってくださいよ」ということになっています。
不満(3)「移民が増えすぎ」
3つ目は「移民が増えすぎていること」です。今、これが一番大きな問題になっています。
移民に寛容な民主党バイデン政権の政策の変更で、トランプ政権の時代の3倍以上のペースで移民がアメリカにやってきます。
一部の移民が犯罪をしたりすると「治安が悪くなったな」「移民に来てほしくないな」という不満を感じる国民もいます。
そして、先に挙げた2つの不満もあり、「トランプ氏だったら私の不満を代弁してくれる」と、“トランプ待望論”が高まっているというのが、今の状況です。
バイデン、トランプがスーパーチューズデーで圧勝
どうしたの?
ジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領は、代議員の多いカリフォルニア州とテキサス州を含むスーパーチューズデーで、それぞれの予備選をほぼ圧勝した。しかしバーモント州の共和党予備選ではニッキー・ヘイリー氏が予想外の勝利を収め、米領サモアの党員集会ではあまり知られていない民主党のジェイソン・パーマー氏がバイデン氏を破った。
誰が何を言いましたか?
バイデン氏は、「何百万もの有権者」が「民主主義を守り」、「我々を後退させようとするドナルド・トランプの極端な計画に反撃する」用意があることを示したと述べた。トランプ大統領は火曜日を「素晴らしい夜」と称したが、20分間の演説の大部分をバイデン氏の米国批判に費やした。ヘイリー氏の陣営は、「共和党の予備選挙有権者の大部分」が「ドナルド・トランプ氏に対する深い懸念」を示していることを強調した。パーマー氏は、テキストメッセージで「携帯電話がパンクし始めた」とき、バイデン氏の40票に対し51票で米領サモアが勝利したことを知ったと語った。
トランプ氏のスーパーチューズデーの「優位」という論評は?
トランプ氏が「アメリカ大統領の大不人気争い」でバイデン氏と対決することを確実にしており、そこでは「二大政党がおそらく他方に負ける可能性がある唯一の候補者を指名しようと躍起になっている」とウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じた。社説で。AP通信によると、両候補者には「警戒の兆候」があったという。トランプ氏は共和党選挙人の「頑固な部分」をヘイリー氏に失い続けており、バイデン氏は明らかに「予備選ではない」ものの「机上では民主党の熱意の欠如に直面している」。
次は何?
AP通信は、火曜日に代議員の3分の1が選出されたとしても、「今月後半までトランプかバイデンが正式に党の推定候補者となるのに十分な州が投票しないだろう」と述べた。