リラクゼーション
リラクゼーションとは
リラクゼーション( relaxation )とは休養、娯楽、弛緩などを意味する英語です。
動詞形はリラックス(relax)になります。
セに濁音のある「リラクゼーション」はいわゆる和製英語であり、
カタカナで表記すると「リラクセーション」の方が英語の relaxation に近い音です。
心理学でリラクゼーション( relaxation )というと、交感神経の興奮が抑えられ、副交感神経の働きが優位になっている状態になること。
緊張が解かれている状態をさします。
人間を、上記のくつろいだ状態にする活動や行為。息抜き、休息。
転じて、気晴らし。レクリエーション、レジャー、娯楽などもはいるでしょう。
リラクゼーション業といえばマッサージやカイロプラクティッ、エステなどを指すでしょう。
これらは手技療法のひとつで手技を用いて心身の緊張を弛緩させるための施術を施します。。
リラクゼーションはマッサージとはの違うという意見もありますが、広義に於いては同じといってよいでしょうね。
リラクゼーション(relaxation)は、そもそも「気晴らし」「緩和」を意味する英語の名詞なので
それらの施術を受けて気晴らしになりリラックスできれば良いわけで、そう考えると、高原のホテルで休養するのもその一端といって良いでしょう。
ただし現在の日本では、リラクゼーション( relaxation )と言えば、
マッサージ(あんまを除く)やエステでの脱毛やトリートメントなど幅広い「施術」のことを意味するのが一般的です。
リラクゼーション(施術)の方法と種類
リラクゼーションには施術と状態の2つの意味がある
①マッサージ、エステ、スパなどの「施術」を指します。
②それにより得られる多幸感やリラックス状態を指します。
施術
肉体的、精神的な緊張をほぐし、リラックスさせる行為・施術をリラクゼーションといいます。
脱毛、リンパトリートメント、アロマ施術などのエステ行為。
もみほぐし、リフレクソロジー(足つぼ)、整体、カイロプラクティックなど種類は多岐にわたります。
これらから、法律が定める意味での「マッサージ」を含めた全てがリラクゼーションです。
人によってはマッサージは国家資格があるので外して言う場合があるようですが、
そもそも資格があるほうが上位なのに少しおかしいですね。ともあれ国家資格であるあんまは医療類似行為であるため
一般的なマッサージとは別にしています。
按摩(あんま)は医療類似行為なので別格
マッサージ、按摩(あんま)とは、なでる、押す、揉む、叩くなどの手技を用い、生体の持つ恒常性維持機能を反応させて健康を増進させる手技療法でする。
また、江戸時代から、按摩の施術を職業があり、「按摩」または「あんまさん」と呼んでいました。
これを読むとまさにリラクゼーションの一致するのですが、先に申した通りあんまは国家資格であり医療と関わるため別格とします。
ですから、あんまは健康保険が適用される場合が多いです。
法令
日本では1947年(昭和22年)に「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師、柔道整復師等に関する法律」が成立しました。
1964年(昭和39年)には指圧が追加され「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師、柔道整復師等に関する法律」となっています。
1970年(昭和45年)には柔道整復師法が独立した法律となったため「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」となりました。
同法は1988年(昭和63年)に大幅改正され知事認可免許から大臣認可免許に変更されています。
免許制
日本では、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(昭和22年12月20日公布)において、
あん摩マッサージ指圧師免許もしくは医師免許(共に国家資格)がなければ按摩を業として行う事が出来ません。
しかし、按摩の手技定義が法的に明文化されておらず、また医業類似行為においては患者に害のある行為だと立証されない限り
「職業選択の自由」の観点から法的に禁止出来ないとの最高裁判断もあり、国家資格でない各種民間療法は禁止の対象とならないため。
市中にはいろいろな民間療法と飛ばれるものが多数存在しそれらがリラクゼーション(施術)と呼ばれているいようです。
なお、最高裁判決は医業類似行為に関する判断であり、あん摩、マッサージ、指圧については判断しておらず、
無免許でそれらの行為を行えば健康に害を及ぼす虞の有無にかかわらず違法になります。
(昭和三五年三月三〇日 医発第二四七号の一各都道府県知事あて厚生省医務局長通知)。
上記の案件には国会でも度々、法改正の質疑応答がなされている。
尚法的には、従来通り按摩と表記して無資格者が按摩を行うのは違法であり、
厚生労働省通達でも保健所への取り締まり強化を指示しています。
これは、あんまが医療行為であり、知識のない無資格者がこの行為を行うと健康を害する恐れがあるということで
国家資格保持者と民間資格保持者や無資格者を混同せぬよう、
また施術行為を広告で明示する事で世間の混乱を起こさないためであるといわれています。
リラクゼーションとマッサージの違い
リラクゼーションの中で癒し目的ではなく、体の疲れや不調の改善を目指すものは、一般的に「マッサージ」と認識されているかもしれません。
なぜなら法律上は、マッサージは国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」が行う治療・療法と定義されているからです。
マッサージは国家資格者だけに許されれる行為、医療類似行為であるため治療を目的にしているためです。
ですから、リラクゼーションで「これはマッサージです」といって施術を行うと違法になります。
マッサージには血液の循環を促し新陳代謝をよくする作用があるといえるので、以下のような症状改善に効果を発揮します。
(※あん摩マッサージ指圧師」以外の方が行うリラクゼーション施術では効果があるとはいえません)
●不定愁訴症候群:肩こり・頭痛・腰痛・冷え・だるさなど
●内因性の疾患:神経痛・リウマチ・脳卒中後遺症など
●外因性の疾患:関節の変形・捻挫の後遺症など
マッサージは健康保険が適用され、医療費控除も行えるものです。
リラクゼーションの資格について
リラクゼーション(施術)の資格は全て民間資格です。
人体を直接操作する行為(医療類似行為)を行う中で国家資格になっているものはあん摩マッサージ指圧師、鍼師、灸師、柔道整復師の4つだけです。
リラクゼーションによってはしっかりと体系化されており、学校が存在し、資格取得が簡単ではないものもあります。
ただ同じリラクゼーションでも複数の資格が存在するものもあります。
まずリラクゼーションは民間資格者が行うという前提で、施術を受けましょう。
前もって行くサロンやスタッフの資格や施術歴を確認することも大切でしょう。
状態としてのリラクゼーション
心も体も緊張から解き放たれることもリラクゼーション(状態)といいます。
この状態は自律神経の交感神経と副交感神経のうち、副交感神経が優位になることを指しています。
昼間活発に活動している状態の時や緊張状態で優位になるのが交感神経。
一方で就寝時間が近づくにつれて体がリラックスモードになってくると、優位になるのが副交感神経です。
自律神経はこの交感神経と副交感神経のバランスで成り立っています。
不規則な食生活、長時間の労働、その他のストレスに囲まれるとこれが崩れてしまいます。
交感神経が優位になりすぎると、緊張状態が続き、結果、疲れが残ってしまうことや、ゆっくり眠ることができなくなることがあります。
心身が休まるリラクゼーション状態になるための方法は人によって大きく異なります。
お風呂が好きな方もいれば、カラオケでリラックスする人もいる。音楽に親しむ人もいれば、自然の中に身を置いてリラックスする人もいます。
リラクゼーション施術は、リラクゼーション状態をもっとも最短で得られるように企画され構築されているので自分のあった施術を選んで見てくださいね。
リラクゼーションの種類
マッサージは、リラクゼーションとされるものの中で、沢山の項目があります。
主なものを下記にご紹介します。
リンパマッサージ
日々の生活の中で体に不必要な異物や老廃物がどんどん蓄積されていくと、リンパの流れが悪くなり体にさまざまな悪影響が出ます。
そのような場合におすすめしたいのが、異物や老廃物を取り除いてリンパの流れを良くするといわれるリンパマッサージです。
リンパマッサージが他のマッサージと大きく異なる点は、ソフトタッチで行うことです。
リンパを強い力で刺激してしまうと逆効果であるため、優しくなでるようにマッサージしてリンパの流れを促します。
リンパマッサージでは、リンパの流れに沿って触れるか触れないか程度の力で優しくマッサージすることが大切です。
整体
「整体」は、体を支える中心となる骨盤や背骨を整え、
骨のズレなどを矯正することによって筋肉のコリや疲労をほぐし、体全体のバランスを整えます。
また、体全体の血流が良くなるように促しますので、ねん挫などの腫れが早く引くというケースも多くみられます。
手技により体全体のコリ・歪み・ズレなどを確認した後、施術に入りますのでまだ自覚症状の出ていない箇所が事前に見つかったり、
その症状が悪化しないよう未然に防ぐことにもつながります。
痛みを発症している箇所だけではなく、体全体のバランスを整えますので体の痛みが緩和されることはもちろんのこと、
痛みの再発を防いだり、遅らせたりできることが特徴的です。
エステ
エステはフランス語のエステティック(Esthétique)から来ている日本独特の略語です。
エステティック(仏: Esthétique)とは、痩身や脱毛、美白を始めとした、
全身の美容術を言う。リラクゼーションを兼ねていることも多いです。
エステで求められるのは、数時間の施術で結果を出すことです。
肌や体型の悩みを施術で好ましく変え、また自分では十分にのお手入れできないことを施術で行ってもらう満足感を満たす場所でもあります。
施術の間の数時間は集中ケアだけではなく、施術を受けるお客さんにとっては自分で何もせずにくつろぐ時間になります。
満足できる施術を受けることによってリラックス効果も得られるのです。
スキンケアやボディケアの専門家であるエステティシャンが念入りに施術を行うだけではなく
、お手入れのヒントもリラックス感とともに与えてくれるのです。
足つぼマッサージ
足は第二の心臓と言われるくらい重要なツボが集まっている個所。
そのツボを適正に刺激することでリラクゼーション効果ばかりであなく、内臓の働きや血流を改善することができます。
足裏を押してどこかが痛いと、体のどこかに不調があるといわれています
。また、押して痛いところに、指圧などで刺激をあたえることによって、血行がよくなったり、
自然治癒力が高まったりして、不調がやわらぐことも知られています。それが、足つぼマッサージの効果です。
「足の裏を押すと痛いところがあるんだけど、どこか悪いところがあるのかな?」
そう思っていたら足つぼマッサージがおススメ。
フットケア
フットケアサロンでは、タコ/魚の目/巻き爪のお悩みをプロの技術で徹底ケアします。
足先までぬかりなく綺麗に、カウンセリングからホームケア迄、丁寧に施術します。
足・爪のトラブル・角質等で、痛みやお悩みがある方は
フットケアでケアの後は、帰りは触れて自慢したくなる足に変身。
また、病院では、フットケア外来があります。
糖尿病の方を対象とし、医師の指示のもと予防を目的としたケアを行っています。
具体的には、足の痛みや知覚・感覚、反射をみる検査を行ったり、足の状態に合わせて、
足をきれいにし、爪切りやタコ・ウオノメの処置を医師の指示のもと行っています。
さらに、自宅でもお手入れできるように足の観察方法や爪の切り方などを指導します。
要支援・要介護の認定を受けている場合には、ケアマネジャーと相談しながら在宅支援できるよう協力体制を行っています。
観察を行う中で、異常が見つかった場合は、早急に必要な診療を受けていただけるように手配しています。
ヘッドスパ
ヘッドスパは頭部中心に温泉の意味であるスパを施すという施術です。
日本の造語で主に理髪店、美容院で行われる頭皮ケアを中心とした技術体系、またはこれに付随した整髪料そのものを指す場合もあります。
「ヘッドスパ」の名称は、美容器具メーカーであるタカラベルモント社が平成14年に命名し、平成15年に商標登録されたものです。
それまでは「ヘアエステ」「ヘッドケア」など、類似した技術に各メーカーが独自のネーミングをしていたが、
これらは次第に影を潜め、「ヘッドスパ」が一般的になったようです。
いわゆる「ヘッドスパ」を業として行う場合には、理容師法又は美容師法の規制を受けるので、
管轄の保健所に要相談のこと(自治体によっては判断が異なる場合もあるが、
仮に無免許行為や無届営業と判断されると、罰則の適用を受ける場合もあるので注意が必要ですね。
7大お悩み別ヘッドスパの効果
・薄毛
・白髪
・頭皮環境
・リフトアップ
・疲労
・アンチエイジング
・リラクゼーション
に効果があるといわれています。
ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパは水やオイルなどを使わずに頭をもみほぐします。
無水ヘッドスパともいいます。
「施術中に寝落ちする」と話題になり、サロンによっては予約が数ヶ月待ちということもあるようです。
今では全国に、多くのドライヘッドスパ専門店がオープンしています。
タイ式マッサージ
ヨガ・指圧・整体などの流れをくむタイ古式マッサージ(タイ式マッサージ)は、タイの伝統医学の一つです。
その歴史は古く、ブッタの主治医だったシヴァカ師が開祖といわれ、約 2500 年前に仏教とともにタイに伝わり現在まで受け継がれているそうです。
タイ古式マッサージは、頭の先からつま先まで全身くまなくマッサージを行います。
タイ古式マッサージと指圧で行う一般的なマッサージの違いとして、タイ古式マッサージを行う施術者は
手の平やヒジやヒザ、足など体の色々な部分を使い筋肉を刺激していきます。
センと呼ばれる人体を流れるエネルギーラインをゆったりとしたリズムで刺激し、こり固まった筋肉をゆるめていくことにより、
血流が促され、自律神経のバランスが整い、人間が本来持っている免疫力や自然治癒能力を高める効果があるとされています。
また、ストレッチを行いながら体をほぐしていくのもタイ古式マッサージの特徴の一つです。
ストレッチを行うことにより柔軟性を高め、疲れがたまりにくい体に変えていきます。
このため「二人でするヨーガ」ともいわれます。
マタニティマッサージ
赤ちゃんを生む前の母体を癒すのがマタニティマッサージやマタニティエステといわれるものです。
安定期に入ってからのマタニティケアのひとつとして取り入れる方が多いリラクゼーションです。
肉体的にも精神的にも変化や負担の大きい妊娠〜子育て期間は、母子ともに快適に過ごせるよう心がけたいものです。
マタニティ・産後ケアを行うサロンでは、妊娠中の腰痛、むくみ、妊娠線の改善予防や、
出産後に広がった骨盤の調整などの実用的なケアのほか、アロマトリートメントやエステなどリラックス目的のケアを受けることができます。
出張・訪問でのケアを実施しているサロンもあり、外出が難しい時には便利なサービスとなっています
クイックマッサージ
10分間や20分間と短時間にもみほぐしやつぼ押しをするリラクゼーションが「クイックマッサージ」です。
主に30分以下の施術になります。
全身ではなく、調子の悪い箇所のみをピンポイントで集中的にケアできます。