これからのお仕事を考える、美容師とエステティシャンどっちを選んだらよいの?
職業選び、美容師かエステティシャンどっちが有望ですか?
フリーランスで人気のお仕事に美容師がトップ11にランクされています。
いまはコロナ感染症により、お客様と接触する職業ですから、低迷していますが、いずれ求人レベルも正常化してくるのでしょう。
さてそれではこれから、美容師、あるいはエステティシャンを目指す方はどんなことを頭においたら良いのでしょうか?
どのようにしたらその職業につけるのでしょうか?
今日はそんなところを、幾分掘り下げて検証してみたいと思います。
そのまえにまず美容師、エステティシャン希望のmicさんの質問をお読みください。
Q:美容師かエステティシャンか?迷っています!
mic********さん 2009/9/21 23:42
初めて質問させていただきます。
19才の女性ですが将来的に美容師あるいはエステティシャンになろうかと考えています。
美容師は学校を出て資格とるまでが少し大変かな?と思います。
エステティシャンは資格はいらず、各会社で講義があるのみと聞きました。
ただ、お客様にかなり強引に化粧品を勧めたり、諸種契約を取り付けたりで、結構、押しの強さも必要と聞きます。
残念ながら内向的性格です。
でも、頑張れば20代で店長、少し経てば経営陣に参加出来ると聞きました。
結局どちらがおすすめでしょうか?
また、どちらが重労働なんでしょうか?
よろしくお願いします。
A:安定を求めるなら美容師です。
ike********さん 2009/9/22 0:18
安定を求めるなら美容師です。
出世や成功を求めるならエステティシャンだと思いますよ。
どちらも実力の世界ではありますが、エステは腕がよくセールストークも上手ければ年齢や経験などあまり関係なく高収入の仕事になります。
しかし高額な料金が発生してしまうためクレーム対応も大変だとか・・・
美容師は有名タレントやモデルを手掛けるほどの実力のある人と、有名美容室のトップスタイリストにならないと収入はかなり厳しいです。
また専門学校も2年行かないと国家試験を受験できませんし、資格を取ったあとも毎日の練習や講習会など行かなければ他の人より上達はしません。
でも好きであれば楽しい仕事ですよ!
内向的でも、必要な事以外はあまり話さない美容師さんが好きというお客さんも多いので、大して問題はないと思います。
美容師も20代でも店長になれますよ!
もちろん頑張ればですけど・・・
ちなみに私は6年で主任を飛び越え、新しい店舗の店長になりましたが、自分より年齢もキャリアも上の方に指示したりすると、嫌な顔されたりしたこともあって精神的に大変でしたよ!
回答になりますが、どちらがおすすめかといえばあなたがやりたいと思うほうがいいのでは?
どちらが重労働かは、比べ物にならないくらい美容師です。
拘束時間も長いし自主練もしないと職場の先輩に目をつけられます。
もちろん自分の技術も上達しませんけど・・・
プライベートを充実させたいならエステ、でも売上げが少ないとリストラされるかも・・・・
美容師は普通に仕事していれば、クビになることはまずありません。
こんなQ&Aがありましたのでどうぞ参考にして下さい。
では美容師とエステティシャンは、どのような違いがあるのでしょうか?
お話を進めてまいります。
美容師とはどんなお仕事ですか?なるためには何をすればよいのですか?
美容師は、美容に関する幅広い技術と知識を持つ、美容のゼネラリスト(総合職)です。
美容室で、ヘアカット、パーマ、セットアップ、カラーリング、ヘアケア、メイクアップ、まつエク、ネイル、エステティック、着付などの技術を用いて、お客様を、トータルで美しくする仕事です。
一般的には、美容師=ヘアスタイリスト(ヘアデザイナー)と認識されています。
また、美容の技術の中から、ヘアカラーリスト、メイクアップアーティスト、アイリスト、ネイリスト、エステティシャン、きものスタイリスト…など、より専門性を高めた職業が確立しています。
美容師になるには?
美容師免許(国家資格)が必須条件です。
そのためには、厚生労働大臣または都道府県知事の指定した養成施設(美容学校)で学び(昼間課程2年/通信課程3年)、卒業し、美容師国家試験に実技・学科とも合格する必要があります。
合格後、公益財団法人理容師美容師試験研修センターに免許を申請すると、美容師名簿に登録され、美容師免許が交付されます(国家試験に合格しただけでは美容師免許は交付されません)。
美容学校卒業後、一般的には美容室に就職し、1~3年程度のアシスタント期間を経て、美容師デビューすることが多いようです。
美容師の仕事
スタイリスト
スタイリストはお客様の要望を聞き、カット、カラー、パーマなどでヘアスタイルを美しく整えます。
技術練習を積みそれぞれのサロンが定めている技術に達した美容師が、スタイリストとしてデビューしてお客様の施術を担当できるようになります。
スタイリストの仕事内容
- お客様のカウンセリング
- カット、パーマ、カラー、シャンプーなどの施術
- お客様のお出迎え、お見送り
- お会計
- 予約管理などフロント業務
- 清掃
- アシスタントの教育、指導などです。
基本的にスタイリストはサロンの仕事全般に、アシスタントの教育も兼ねるお仕事になります。
仕事の種類が多いですが、サロンの規模やスタッフ数、サロン形態によっては、仕事はアシスタントやフロントのスタッフと分担できます。
アシスタント
まずはアシスタントとして、スタイリストの元で学びながら技術を磨いていきます。
アシスタントは勉強・修行期間です。
サロンごとの方法によってカリキュラムを進めながら、スタイリストデビューまでは「平均2年~3年」くらいです。
美容室によって期間は異なりますが、これはスタイリストとして活躍できる技術基準が美容室次第だからです。
アシスタント時代のカリキュラムもサロンごとにあるので、テストの合格基準や成長の個人差もあり、期間は個人の習得技能によって違ってきます。
アシスタントの仕事内容
- お客様のお出迎え、お見送り
- シャンプー
- スタイリストの施術の補助手伝い
- 清掃
- 技術練習
- ドリンクの提供
- 電話対応などフロント業務
など施術以外のサロン業務が主なお仕事です。
また、アシスタントの場合はサロン業務以外に技術習得練習をすることが大切になります。
スタイリストデビューを目指す期間は見習いなので、キツイですが、サロンによってアシスタントの業務内容が違ってきます。
レセプション
レセプションのお仕事は、美容師のアシスタントが兼務していることが多いですが、専任のレセプショニストがいる美容室も増えてきています。
特に大型美容室では、店舗ごとに専任のレセプションが何人かいることがあります。
レセプションは美容室のスタッフですが、国家資格を持っていなくても働けます。
誰でも目指せる仕事でもあり、華やかなイメージもあり人気の職種です。
美容師を目指している美容学生や、元美容師など、美容の知識がある人は有利でしょう。
もちろん、美容関係の経験がなくても、接客業などの経験が活かせるお仕事です。
レセプションの仕事内容
- お客様のお出迎え、お見送り
- 予約管理
- 電話対応
- お会計
- 清掃
- ドリンク提供
など、美容室内には施術以外にも沢山のお仕事があります。
美容師が習得しなければならないことは技術だけではありません。
特に予約管理はコツを掴むまで難しいと言われています。
美容室でのお仕事まとめ
これらが美容室で美容師が行っている主なお仕事です。
予想以上に施術以外のお仕事も多く感じるかもしれません。
限られた人数でサロン業務を行うので、臨機応変に複数の仕事に対応できる能力が必要です!
美容師には、髪だけでなく美容全般への興味がある人が向いています。
また、コミュニケーション能力など接客業に必要なことも大切です♪
- 人と接すること
- 話すことが好きな方
- 人を喜ばせることが好きな方
は、直接お客様の反応を見られる美容師のお仕事はやりがいも大きく感じるでしょう。
もちろん好きな気持だけで続けられるお仕事ではありません。
練習量が多いことや、立ち仕事であることもあり体力は必須です!
また、スタイリストデビュー後もスキルアップを目指したり、常に流行や最新情報を入手したりと努力が必要です。
向上心のある方はお客様から信頼され長く活躍できる美容師を目指せるでしょう。
美容師の将来性
現在美容業界は決して好景気とは言えません。
全国の美容室の数は約24万軒(コンビニ 約5万軒。. 歯医者 約6万5千軒。. 信号機 約19万機)です。
でも年間閉店数は約8000軒であり、年間開店数は約1万軒もあり、全国の美容師数は約49万人.という事です。
少子高齢化によりマーケット自体も縮小し、美容師を目指す人も年々減り続けています。
という事ですが、しかし、日本人の人口は1億2600万人、その半数が女性だとすると、49万人なんて微々たる数じゃないでしょうか?
時代がどんなに変わろうとも、女性がこの世にいる限り美容師のお仕事がなくなることはありません。
が、繁昌する店と、そうでない店の淘汰は進みます。これははどんなお仕事でもそうです。
ゆえに日々研究し鍛錬を積んで、時代に合った変化を成し遂げたところが生き延びる、という事だと思います。
美容師は技術はもちろんですが、サービス業であることは変わりません。
サービス業であるなら、お客様にとって、気持ちの良い店であり続ける、これこそ永遠のテーマです。
エステティシャンとはどんなお仕事ですか?なるためには何をすればよいのですか?
エステティシャンとは
エステティシャンは英語の「esthetician」に由来しています。
もともとの英語のエステティシャンは顔を含む全身のスキンケアを行う人を指します。
日本でエステティシャンというとスキンケアに加え、マッサージも行う人を指します。
具体的にはエステティシャンは顔を中心とした美白や保湿のためのフェイシャルケア、痩身のためのマッサージや体の脱毛などといったエステティック業を行う職業です。
エステティックとは全身美容を表しています。
よく似た業種としてセラピストを始めとするリラクゼーション業があげられます。
エステティックが美容を目的とした施術にあるのに対し、リラクゼーション業は心身ともにリラッ クスした状態になることを目的とした施術となります。
セラピストはマッサージを行い、お客様のリフレッシュを 図ります。
リラックス効果を高めるためアロマを用いることも特徴的です。
エステティシャンがエステサロンに勤めるのに対し、セラピストはセラピーサロンに勤めます。
さらには美しい肌を保つためのボディートリートメントといったような、スキンケアなどもエステティシャンの仕事です。
また、これらの施術に付随したカウンセリングや、美容関連商品の販売なども、エステシャンの大切な仕事のひとつです。
エステティシャンになるには?
エステティシャンになるために、持っていなくてはいけない免許や資格などは特にありません。
経験や資格がない人でもエステティシャンとして働くことは可能になります。
しかし、実際にエステティシャンとして就職や転職をするためには、民間資格などを持っていると有利になることもあるので、機会があるときに取得しておくことをおすすめします。
はじめて会うお客様にも、貴方がどのくらいの技術と知識を持っているのか証明する方法として資格を活用し、安心して施術を受けてもらえるというメリットがあります。
資格・検定について
・日本エステティック協会の資格制度
協会では、長きにわたりエステティシャンの教育事業を行っています。
1994年に認定エステティシャン制度を開始し、その後も「AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー」や「AJESTHE認定フェイシャルエステティシャン」等、キャリアに応じた認定資格を制定し、現在までに100,000名を超すエステティシャンを輩出しています。
協会の認定資格はエステティシャンの知識やレベルを示す指針として、エステティック業界だけでなく関連業界においても信頼と実績を示すものとされています。
また協会では「AJESTHE認定エステティシャン」等のエステティシャン資格に加え、エステティックサロンの安全・安心を担保する「AJESTHE衛生管理者」資格を設けています。
そのほかにも、一般のみなさまに肌の仕組みと栄養・化粧品、セルフケアの方法等の正しい知識を広め、毎日の生活の中で実践していただくことで、真の美肌の実現を目指した「美肌検定®」を実施しています。合格者は「AJESTHE美肌エキスパート®」として認定しています。
さらに、社会福祉施設や医療機関などで活躍する「ソシオエステティシャン」をフランスCODESと提携し、その養成機関CODES-JAPONを設立。教育と資格認定を行っています。
ちなみに資格取得団体は他にもあります。
- 日本エステティック業協会「AEA認定エステティシャン」
- CIDESCO-NIPPON「ビューティー・セラピー・ディプロマ」など。
エステティシャンってどんな仕事?
エステティシャンの仕事は、皮膚のトリートメントや脱毛、痩身、ネイルケア、メイクアップなど、髪以外の全身美容のプロフェッショナルです。
客の目的や年齢、体質、性格などにあったエステティックを行います。
皮膚や化粧品に関する知識や技術は、常に変化しています。
なので、時代や環境に合わせてつねにステップアップしていく必要があります。
また癒しを求めて来る顧客も多く、悩みや愚痴を聞くことも少なくありません。
エステティシャンになるためには、専門学校に通ったり、通信教育を受けることが一般的です。
就職先にはエステサロン、美容室、ホテル、化粧品メーカー、スポーツジムなどがあるほか、独立してサロンを自営してもよいです。
日本では公的な資格はまだなく、認定資格に日本エステティック協会の認定エステティシャンがあります。
欧米では認知度やステイタスが高い資格が各種設けられており、こうした資格を取得できるエステティックの専門学校や大学も数多く存在しています。
ですから事情が許せば、海外で修業をつくという選択肢もあるわけです。
エステティシャンに向いている方
エステティシャンに求められる適性や能力はいくつもありますが、何と言っても一番は自分自身が美容に対しても興味を強く持っていることが大切です。
それ以外には、以下のような点が挙げられます。
・美しさに対する意識や関心が高い
自分自身が、美しさに対して興味を持つことができる。
美容に関する知識や技術に対して関心を持ち、自分自身でも試してみる研究心が必要です。
・人に尽くすことができる
美しさだけでなく、癒しの空間を求めてくるお客様も少なくありません。
そういったお客様にも尽くし施術を気に入ってもらえることがエステティシャンに求められる能力であり、やりがいにもつながります。
・人間関係を円滑に行えるコミュニケーション能力がある
癒しの空間は、施術だけでは与えることができない場合もあります。
施術中の何気ない会話なども重要になるので、話しやすい雰囲気づくりや気配りなどを行うことができるかも重要です。
・体力がある
華やかなイメージのエステティシャンの職場ですが、実際の仕事は立ち仕事も多く、ボディーマッサージなどの肉体労働などもあり、かなり体力が必要になります。
エステティシャンの将来性
一口にエステといっても、最近ではホワイトニングや痩身、さらには脱毛やブライダルなど、サービスの拡大によりより多くの人がエステを利用する機会が増えています。
これに伴い、エステティシャンの仕事は、エステサロン以外での提供機会も増え、結婚式場やスポーツクラブなど、今までは全く関係なかった方面へ広がっている上、これまで中心だった女性のお客様だけでなく男性用のエステサロンもできるなど、将来的な可能性が広がっている職種と言えます。
エステティシャンとして実際に施術をして経験を積み、さらに実力を身につけることで、エステサロンの中でも店長や大手サロンなどではエリアマネージャーといったような、管理職的な立場につくこともできます。
知識や技術を磨き上げていくことで、講師やインストラクターとして活躍するキャリアプランが考えられます。
もちろん将来的には独立して、自分のお店を持つことも可能です。