世界がオミクロン株に絡め取られてゆく!

オミクロン株の猛威、あるいはそれを警戒して欧州では混乱が続いているようです。
以下BBCニュースより
クリスマスの移動に混乱 オミクロン株の影響でフライト数千便がキャンセル
2021.12.25 12:00 BBCニュース
新型コロナウイルスのオミクロン変異株の影響で、多くの旅客機のフライトがキャンセルされ、クリスマスに伴う大勢の移動に影響が出ている。
民間旅客機の飛行状況をまとめるサイト「FlightAware」によると、25日には2400便近いフライトがキャンセルされた。
クリスマスイブの24日には米航空各社が、乗務員が新型コロナウイルス陽性になったり、自主隔離を余儀なくされたりしている影響で、人員不足の状態に陥っていると明らかにした。
24日にはユナイテッド航空とデルタ航空だけでも、200以上のアメリカ国内便を欠航にした。
ユナイテッド航空は、オミクロン株の感染者増加が「私たちの乗務員や運航担当に直接影響」していると述べた。
欠航になった便の乗客には、空港へ向かう前に時間に余裕をもって欠航を知らせるようにしているという.
「Cancelled(欠航)」の文字が並んだ米サンフランシスコ国際空港の表示(24日)
オーストラリアでも24日、100便以上の国内便が欠航となり、クリスマスのために移動しようとした数千人に影響が出た。
多くの便が欠航となったジェットスター社の広報担当は、影響を受けた乗客の「大多数」について、「クリスマスには目的地にたどり着けるよう」、当初の出発時刻から数時間遅れの便に予約を取り直すことができたと説明した。
オーストラリアではパンデミックの影響で、州の境を越えた移動が認められるのは2年ぶり。
それだけに今年のクリスマスは国内移動が可能だと、多くの人が楽しみにしていたとされる。
一方、米政府は24日、オミクロン株の水際対策として南アフリカなどアフリカの8カ国からの入国を11月29日から禁止していたが、これを12月31日に解除する方針を発表した。
イギリスでは鉄道会社クロスカントリーの労組がクリスマスイブのストライキを実施したため、移動に混乱が出ている。
同労組は大みそかにもストを予定している。
ベツレヘムの聖カテリナ教会でキリストの生誕を祝うミサが開かれた(25日)
イエス・キリストの生誕の地とされているパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区のベツレヘムでは24日深夜から25日未明にかけて、ミサが行われた。
イスラエル政府がオミクロン株の影響で外国人の入国を禁止しているため、パンデミック以前のように外国からも大勢の信者が集まることはなかった。
キリスト教カトリック教会のローマ教皇フランシスコは24日夜、ヴァチカンのサンピエトロ大聖堂でクリスマスイブのミサを執り行った。
各地で増える感染
Europe cases
オミクロン株の病原性はこれまでの他の変異株より低く、感染・発症しても軽症で済むことが多いと当初から言われているが、専門家は感染者の急増を懸念している。
米紙ニューヨーク・タイムズの集計によると、アメリカでは1日の新規感染者数が26万5000人を超え、今年8~9月のデルタ株による感染者数を超えた。
7日間平均の感染者も18万人を超え、デルタ株による9月初めのピークを越えた。このため各地の病院は入院を必要とする重症者であふれるようになった。
「何百万、何千万、何億もの人が一度に一斉に具合が悪くなれば、そのほんの一握りが来るだけでも病院は対応できなくなる」と、ミシガン大学の内科医ハリー・プレスコット医師はニューヨーク・タイムズに話した。
アメリカの感染症対策のトップ、アンソニー・ファウチ博士は19日、米NBCの番組などで、ワクチン接種を2回受けていてもクリスマスで人の移動が増えればオミクロン株はこれまで以上に広がる恐れがあると述べた。
博士は一方で、ワクチン2回と追加接種を受け空港や機内など混雑した場所では常にマスクをしていれば大丈夫だろうとも述べ、ワクチン接種と追加接種を受けるよう強く促した。
ボリス・ジョンソン英首相はクリスマス前の挨拶で、「お互いへの思いやり」として新型コロナウイルスワクチンの追加(ブースター)接種を受けるよう呼びかけた。
「プレゼントを買う時間はなくなりつつあるが、自分の家族とこの国全体に素晴らしいものがまだ上げられる。それはあなたがワクチンを受けることです。
1回目だろうと2回目だろうとブースターだろうと」と首相は述べた。
ジョンソン政権はクリスマス前の感染対策強化を実施しなかったが、国内ではスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各自治政府が、大勢が集まりクリスマスや新年を祝うことについて規制を強化した。
イタリア、スペイン、ギリシャでは屋外でもマスクの着用を再び義務化した。スペイン北部カタルーニャは夜間外出禁止令を出し、オランダは厳しいロックダウンに入っている。
多くの欧州諸国はクリスマス直後から規制強化の方針で、ドイツは12月28日から個人的な集まりを最大10人に制限する。サッカーの試合は無観客になる。
ポルトガルは、バーやナイトクラブに12月26日からの休業を命令したほか、同日から1月9日まで在宅勤務を義務化した。
欧州は大変なことになっていますが、日本でも文部省がとんでもないことを発表している。
オミクロン接触者の受験不可 文科省が大学入試指針改定
文部科学省は、オミクロン株感染者の濃厚接触者は症状の有無にかかわらず受験を認めないことを決めた。
各大学に通知した。来年1月15、16日に実施される大学入学共通テストでも同様の対応になるとみられる。
いったい文部省はいつから、オミクロン株がペストのような強毒ウイルスと判断したのか分かりません。
この場合、高校か予備校のクラスに感染者が1人でたら、クラス全員が受験できないってことですよね?
あるいは教師か講師に感染者が出たらどうするの?
こんなとぼけた文部省は、もう解体したほうが良いですねぇ。
オミクロン株については、長尾クリニック 院長の見立てが正しいように感じます。
以下に医師のブログより抜粋して転記します。
長尾和宏医師の見立て
1) Ct値がバラバラ問題
まず、PCRの精度が自治体によってマチマチです。
Ct値といいますが、ある検査センターは45、当院は 40で、保健所は35で切っている(らしい)。
東京は、なんとCt値30という噂を聞いた。
検査センターや自治体によってマチマチ。
その差は2の十乗だから、1024倍もの、精度の幅がある。そんなんでいいの?
要は、スピード違反の取り締まり 速度が自治体によって大きく違っているのと同じ。
(ある自治体では10kmである自治体 では100km)になっているけども、
その基準は非公開ですよ、と言っているようなもの。
2) 「疑陽性」問題
PCRには偽陽性が少しある。 つまり「濡れ衣」を着させられる人が必ず出る。
しかし、無症状でもいったん陽性 になれば、法律で自動的に強制隔離、となる。
それを拒否すると刑事罰を受けるのが新型コロナの法的根拠である
つまり「新型インフルエンザ等感染症」だ。
まずは、これを外さないといけない(つまり5類)…と、ずっと言い続けている。
まあ、5類なら、こんな検査は要らないんだけどね。
3) PCR検査だけで診断をする問題
臨床症状と合わせて総合的に診断する態度が必要だよね。
PCR検査だけでコロナの診断をするのは間違っている。
これって、PCR原理主義、PCR一本足打法の欠点。
1年半たっても、PCR信仰は全く変わらないんだ。
4) 再検査問題
薬局でPCR陽性になれば、保健所からの指示で医療機関で再検査することになっている。
さらに保健所で 再再検査する自治体もあるかも。結局、二度手間、三度手間ではないの?
税金の無駄使い。お金がもったいない。 巻き添えをくった市民もたまらない。
そんな無駄だらけなら、最初から医療機関で検査を受けたほうが早いのでは。
そもそも無症状の人にPCR検査をする、という発想は「ゼロコロナ病」の象徴。
もしもオミクロンが風邪に近いものだったら、ゼロを目指してどうすんの??
5) 誰が発生届を出すの? 保健所の混乱は必至。
薬局は医療機関ではないので、発生届を出さない。契約した医療機関で再検査して出す。
しかしそこで働く薬剤師が 濃厚接触者と言われて、休まないといけないかもしれないし。
「未接種者」が検査の対象、とのことだが、悪く考えれば、見せしめかい?
でも接種したかどうかは、「口頭」でいいらしいので、なんといういい加減な縛りか。
新型コロナを、現行の「指定感染症1類以上」に置いたままで、無症状者にPCR検査をする政策は無意味どころか大混乱しかないのでは。
長尾医師のブログ「Dr・和の町医者日記」はこちら