ウィールズアップ、事業継続不能を表明し株価急落
■2022年6月1日、米ニューヨーク州ニューヨーク市クイーンズ区にあるラガーディア空港で、新たに完成した130万平方フィート(約40億ドル)のデルタ航空ターミナルCの外に写るデルタ航空の旅客機。REUTERS/Mike Segar
8月9日 ロイター
株価42%急落
ウィールス・アップ・エクスペリエンス(UP.N)は9日、デルタ航空(DAL.N)からの短期資金調達を明らかにしながらも、事業を継続する能力には「相当な疑念がある」と述べ、株価は42%急落した。
時間単位で飛行機をチャーターしている同社は、パンデミック(世界的大流行)時に富裕層からの需要で急増したプライベートジェットの利用が鈍化したため、今年に入ってから人員削減や経営陣の交代など、リストラ策を次々と打ち出している。
アーガス・インターナショナルのデータによると、北米のビジネスフライトは2022年7月と比較して3.6%減少した。
デルタ航空は声明の中で、戦略的パートナーシップを追求するウィールス・アップに有担保約束手形という形で短期資本注入を行うと述べた。資金調達の規模については明らかにしていない。
デルタ航空のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は先月、ロイターのインタビューに答えた。
水曜日に予定されていた決算説明会をキャンセルしたウィールズアップは、米国のプライベートジェット運航会社エアシェアが、同社の非中核事業である航空機管理事業を買収することで同社と拘束力のない合意に達したと発表した。
エアシェアは、この買収の可能性により、全米に航空機管理の顧客を持つことになると述べた。
Sponsored Links