たまには夢を見ましょう!ゴルフのプロになる方法(ステップバイステップガイド)

真夏の夜の夢、プロゴルファーになるには
男子プロゴルフのスポンサー離れが深刻なようです。その理由は、男子にスター選手がいなくなったから。
頼みの松山英樹プロはアメリカに遠征中ですし、一時人気を博した石川遼選手は、肉体改造とスイング改造に失敗し低迷しています。
日本プロゴルフの黄金時代、ジャンボ尾崎、中島常幸、青木功、につづき、倉本昌弘、片山晋呉の中期、そして、そのあとがやや小粒です。
ゴルフファンの私からすれば、速く圧倒的スター選手の出現を待つばかりです。
それに引き換え、女子のプロゴルフは今が全盛期ではないでしょうか?
樋口久子選手以来、世界のメジャーに勝った選手が、全英で渋野日向子選手、全米女子オープンで佐宗優香選手がいて、そのほか畑岡奈採選手が上位に名を連ねています。
他にも、山下美夢有、竹田麗央、小祝さくら、岩井千怜、鈴木愛、岩井明愛、西郷真央、吉田裕理、佐久間朱莉選手など、世界に挑戦する女子選手が沢山出てきました。
しかも驚くなかれ、全米女子オープンの優勝賞金は240万ドル、日本円で3億8千4着万円です。これで佐宗選手は現時点で264万ドル(4億2千万円)を稼ぎ出しました!
また米国遠征中の松山英樹プロが稼いだ賞金額はなんと759万ドルに達し、日本円換算では12億円を超えています。
もっともメジャーリーグの大谷翔平プロの10年総額7億ドル(約1015億円/1ドル145円換算)は別格です。
ともあれ、ゴルフ界では、いまや女子力全開であることは疑いようがない事実です。
当然今からプロを目指す若い女の子が増えて来るのは予想されることです。
また、ゴルフ好きの親に運動神経闊達な小学生の娘でもいれば、ゴルフのプロになる方法を研究するのは当然です。
パンデミック以降、世界のゴルファーの数は増しており 、ゴルフ練習場やゴルフ場側としてもプレーヤー育成に協力するところもあり、業界に 参入するのに今ほど良い時期はありません。
しかし、「ゴルフプロ」とはどのような定義なのでしょうか?
この用語は、プロゴルファーとゴルフのビジネス側で働く人の両方を指すため、混乱を招く可能性があります。
ゴルフのプロになる方法と、それがあなたの目標である場合にプロゴルファーになるためのステップについて説明します。
此処でご紹介するのはゴルフ発祥の地、英国の場合です。おそらくは日本でもそれに準ずることになるかと思います。
ゴルフプロとは何ですか?
誰が「ゴルフプロ」の資格を持つかについては混乱がありますが、ゴルフの専門家であり、プロレベルでゴルフを指導またはプレーしている方は誰でも「ゴルフプロ」とみなされます。
しかし、ゴルフのプロとプロゴルファーの間には違いがあることは広く認められているところです。
ゴルフのプロは通常、ゴルフのビジネスまたは管理の分野で働いたり、アマチュアまたはプロのゴルファーを指導したりコーチしたりします。
それから、マスターズや PGAツアーのような注目度の高いトーナメントに出場するプロゴルファーもいます。
多くのプロゴルファーは、成長期にクラブに深く関わり、資格取得を決意し、事前にゴルフプロになる道を歩んでいます。
しかし、同じように、多くの人はアマチュアとしてスタートし、注目されるために自分の才能を磨きます。
このガイドでは、ゴルフのプロになるための方法を取り上げています。
選択肢を検討し、キャリアを前進させるための実践的なステップを踏むことができます。
ゴルフプロの分類
ゴルフのビジネス分野で働きたいとお考えですか?
もしそうなら、ゴルフクラブに就職し、 PGM アソシエイトになることを決めた場合、利用できる役割の概要を把握しておくことは理にかなっています。
ゴルフのプロにはさまざまなタイプがあるということをご理解いただくために、PGAの調査によると、資格を取得したプロは、次の役割の 1 つ以上を果たしていることがわかっています。
- 資格のある教師またはコーチ
- 知識豊富な小売業者
- 顧客アドバイザー
- 専門のクラブフィッター
- サービス、製品、施設、人材の管理者
- トーナメント主催者
- トーナメントプロ
トーナメントプロが脚光を浴びるため、多くの方が憧れるのはわかりますが、実はトーナメントプロになっても賞金で良い思いができるのはほんの一握りです。
職位に関しては、ゴルフクラブで到達できる最高レベルは通常 ヘッドプロフェッショナルと呼ばれ、次に アソシエイトプロフェッショナルが続きます。
彼らは通常、クラブとそこで働く他の従業員を管理します。
もう一つの道は、ティーチング プロフェッショナルになることです 。
これは全体的により実践的な役割であり、主にクライアントのコーチングを伴います。
ヘッドプロフェッショナルとティーチングプロフェッショナルの役割は、クラブによっては相互に関連している場合もありますが、一方の分野を他方の分野よりも専門化できる余地があります。
ゴルフプロになる方法
ゴルフのプロになるための道は複雑ではありません。
しかし、ビジネス側で働くことを決めたとしても、プレーヤーとして成長するために高いレベルのスキルと献身が求められます。
エリートレベルで競争できるスキルを備えている限り、この道を進む人にとってプロゴルフは間違いなく夢の途上です。
ゴルフのプロになるための道のりを簡単に紹介します。
1. PGMアソシエイトプログラムを修了する(英国の場合)
どのゴルフクラブにも、コースやそこで働く他の従業員の管理を含め、運営を担当するヘッドプロフェッショナルがいます。
この役割には大きな責任が伴い、トーナメントに出場する以外でゴルフのプロになる方法を学ぶ際に到達できる最も高度な道です。
最終的に PGA のヘッド プロフェッショナルになりたいとします。
その場合、ランクを上げる前に、PGM アソシエイト プログラムを修了してアソシエイト プロフェッショナルになる必要があります 。
これには次のことが含まれます。
- 身元調査
- 資格試験に合格する
- 準専門職として就職する
- プレイヤー能力テスト(PAT)を終了する
PAT テストはゴルフのスキルを証明するのに最適な方法なので、プロゴルファーになりたい人には役立つかもしれません。
ただし、前述したように、トーナメントに参加して注目を集めるためには、技術的にこれは必要ありません。
2. ゴルフ関連の学士号を取得する
PGA 資格の取得は、英国でゴルフのプロになるための人気のルートです。
PGA の学位プログラムは、世界で最も尊敬されているゴルフ資格だからです。
ビジネス分野で働き、卒業後に昇進したいと考えているなら、これが最適な道かもしれません。
バーミンガム大学ではゴルフ研究の基礎学位(FdSc)を取得でき 、プロフェッショナルゴルフ研究のBSc(優等学位)に変換できます。
ハイランド・アンド・アイランズ大学では、 高等教育ゴルフ研究のディプロマ (DipHE)も運営しており、これはプロゴルフのBAに転換でき、さらに優等学位に進むオプションもあります。
また、バーミンガム大学と提携して、応用ゴルフ経営学の理学士号を取得することもできます 。
この学位を取得すると、ステータスと申請に応じて PGA プロフェッショナルの会員資格が付与されます。
3. PGAタイトル獲得までの道のり
PGA メンバーとしての資格を取得したら、さらなる経験、教育、実績、認定を取得して成長する機会が得られます。
最初の選択肢は、「クラス A」から「クラス AA」のステータスに移行することです。
これには、提案された専門能力開発を通じて 3 年以内に100 CPDポイントを獲得することが含まれます。
ただし、55歳になってもクラスAAのステータスから進まない場合は、生涯このレベルのままになります。
これらの最初のタイトル以外にも、次のいずれかに応募できます。
- PGA上級プロフェッショナル- 関連する基準を満たし、最低3年間の資格を有している
- PGAフェロープロフェッショナル- 関連する基準を満たし、最低8年間資格を有している
- PGA上級フェロープロフェッショナル- 関連する基準を満たし、最低10年間の資格を有している
- PGAマスタープロフェッショナル- 関連する基準を満たし、最低15年間の資格を有している
おそらくご想像のとおり、多くのプロゴルファーは PGA 資格を保持しているため、この 2 つの道筋は相互に関連していることがよくあります。
しかし、資格を得た熟練したプレーヤー全員がプロゴルファーになるわけではありませんし、プロゴルファーになるために資格を得る必要もありません。
プロゴルファーになる方法
あなたがゴルフのスキルが高く、ゴルフで成長することに専念しているなら、決心すればプロゴルファーになれる可能性はあります。
日本の場合、年1回に開催されるプロテストを受け、それに通ることが必要条件になります。
プロテストは、日本プロゴルフ協会と日本女子プロゴルフ協会が年1回実施するテストです。
参加条件は、男子の場合は16歳以上であること。 女子の場合は最終プロテスト開催年度の4月2日時点で、満17歳以上であることになります。
PGAツアーは世界最大のプロゴルフ トーナメントですが当然ここにもプロテストがあります。
これらのトーナメントに参加することは、ゴルフを目指す人々にとって最も人気のある最終目標です。
手順自体は非常に簡単です。ただし、プロセスに含まれる内容が、言うほど簡単ではないことを物語っています。
成功したいのであれば、自分の仕事に秀で、非常に意欲的で、残りの人生を諦める覚悟ができていなければなりません。
必要な資質があると思うなら、次のステップを次に示します。
1. プロフェッショナルな水準に達する
ほとんどのプレーヤーは最初のハードルで挫折します。
これは確かに言うほど簡単ではない部分だからです。
しかし、ゴルフをマスターするという課題を乗り越えることができれば、すでに半分は達成したことになります。
ゴルフの練習に掛かる費用と時間に余裕があるなら、コーチを雇うのは良い考えです。
コーチの指導があれば、技術を完璧にし、一人で取り組むよりも早く上達するためのしっかりしたトレーニング プログラムを確立できます。
ゴルフは、多くのゴルファーが若いうちから始めるため、非常に競争が激しいゲームです。
しかし、ゲームのあらゆる要素を継続的に向上させる根性と決意があれば、すぐに諦めてしまう人たちを追い抜くことができます。
2. アマチュアイベントに挑戦する
高校や大学でアマチュアゴルファーとして上位で活躍できたなら、プロになるチャンスが出てきます。
プロトーナメントにも参加できるでしょう。もしそこで優勝すれば、プロテストを受けずにプロ宣言できます。
日本のプロの場合学生からプロへ入る者が一番多いでしょう。
そのほかには、地元のクラブでのいくつかの親善試合で高い水準を達成し、スキルを証明したら、より正式なイベントに進む時です。
実力があれば、アマチュアが参加できるオープンゴルフトーナメントに参加することもできます。
言うのは簡単ですが、プロゴルファーになるための学習において、アマチュア競技でさえ優勝することは非常に困難です。
ランクが上がれば注目されるようになり、より権威のあるイベントに招待されたり、出場資格を得たりする可能性が高まります。
3. プロになることを決意する
アマチュア競技で一貫して良い成績を収め、キャリアをさらに進めようと決意している段階に達したら、次のレベルに進むことができます。
ゴルフはチームに所属する他のスポーツとは異なり、プロになる準備ができているかどうかはあなた自身が決めることです。
基本的に、アマチュア大会ではなくプロの大会に出場することを決めるのもあなたです。
ただし、プロのイベントに参加するには通常、参加費が非常に高く、競争も激しいため、登録する前にできる限り最高のレベルに達しておく必要があります。
英国では、プロのイベントに参入する最も簡単な方法は、PGA会員になって PGAオープンシリーズに参加することです。
ほとんどのイベントでは、登録料が100ポンド、賞金総額が2万ポンドです。
日本の場合は、入会金60万円(税別)、以降は年会費として毎年72,000円を協会に納め、会員資格を維持します。
一方の単年登録者は、当然ながら入会金はないものの、当該年ごとに50万円(税別)の登録料が発生します。
思い切ってこの行動を起こすことは大きな一歩ですが、自分に必要なものがあり、実行できる余裕があるなら、試してみる価値はあります。
素晴らしいゴルファーなら、年齢を障害にしないでください。シニアの試合もあるからです・
これまでにも遅咲きのゴルファーはたくさんいます。何よりも重要なのは、経済的余裕と技術上達への努力です。
たとえば、米国のゴルファー、 アレン・ドイルは46歳でプロに転向し、集中力を保ち続ければ夢を追うのに遅すぎることはないということを証明しました。
4. ステップ・アップ・ツアー
プロになっても予選顔などの成績が良くなければ、ツアーの試合には出ることができません。
国内女子最高峰のLPGAツアーですが、2つの資格条件(シード権)があります。
1つは、前年度賞金ランキング50位以内に入ることです。
2つ目は、前年度のLPGAツアーで優勝した選手。
それ以外は、予選会からか、JLPGAステップ・アップ・ツアーにでて良い成績を上げることです。
JLPGAレギュラーツアーに出場権を持たない選手及び新人を対象に、試合経験を積ませ、選手の育成・レベルアップを図ることを目的に開催されています。
5. PGAツアーでの地位を維持する
プロになってもシード選手にならない限り、この段階では満足すべき時ではありません。
努力を報いるには、ツアープロのトップ 50選手の1人としての地位を維持するために必要なことはすべて行う必要があります。
あなたはゴルフの世界の舞台に立つことになりますが、もし調子を落としたら二度と戻ってこれないかもしれません。
いかなる犠牲を払ってでも怪我を避け、自信を保ち、練習を通じて体力と技術を維持することが最重要課題となります。
マスターズ、全英オープン、日本オープンなど注目度の高い大会で優勝すると、トップゴルファーとしての地位が確固たるものになり、PGA ツアーでの地位を何年も保証されることもあります。
メジャー大会で優勝すると、3~5年間の出場資格が与えられます。
まとめ
ゴルフのプロと言う仕事は幾つかの種類に分類されます。
そのなかでも、トーナメントプロになることは誰もが夢みる最高の場所です。
しかしながらプロになっても、此処にたどり着けないものがほとんどです。
プロゴルファーの平均年収はおよそ800万円と言われています。
まぁまぁと思われるかもしれませんが、ここにはツアープロやプロコーチなどのトッププロの収入も含まれています。
想像するに、恐らく下位の者の収入はとても生活ができないレベルでしょう。
それでも強くなれば、地位と名声と富が手に入ります。我はと思う少年たちよそれでも挑戦しますか?