サラリーマンでも起業家精神を磨くことは出来る
ひとはものを作り出す能力を誰もが備えていると云われています。
心に浮かんだものはいずれ具現化します。
それが夢物語のような突拍子もないことでもです。
漫画の神様と云われた手塚治虫氏が描いた漫画の中にも、当時は夢物語的なものが沢山あります。
しかし現実的に、現代の宇宙ステーションやロボットの発達は眼を見張るものがあります。
そんなに華々しいものでなくても、ちょっとした事象をヒントに研究を重ね、ビジネスに生かした人も沢山います。
成功者の例
その中の一人、山梨県で宝飾業を営む土橋氏は、夕暮れの海辺を散歩中、夕日が海に反射してキラキラ綺麗に映る景色を見て閃きました。
キラキラ綺麗に美しいのは波が動いて夕日が全反射しているからだと判断し、会社で作っているダイヤのジュエリーに工夫を凝らしました。
完成まで10年を要したと言いますが、ダンシングストーンとして今や世界30ケ国以上に特許を持ち、売り上げ250億円を達成しています。
土橋さんのように、同じ景色を見て綺麗と感じた人は多かったでしょう。
しかし、土橋氏はその中から宝石が動けばキラキラ綺麗に見えることを、その景色の中から取り出したのです。
それは彼が四六時中、自分の扱う宝飾品をどのように改良をしたらよいか、たゆまぬ思考を重ねていたからに他なりません。
もう御一人は、高校球児だった津口氏のお話です。
氏は社会人になって野球教室の指導者をしていました。
その中のある少年が、どうしてもピッチングフォームが固まらない、リリース直前まで手首を立てて投げる、という事が出来ない。
あるとき公園で紙飛行機を飛ばしている少年を見ます。
そして閃きます。紙飛行機は手首を立てて投げるピッチングフォームそのものだったのです。
そして作り出したのが商品名「キレダス」という、投球パフォーマンスの向上・改善を目的に開発されたトレーニング器具です。
これをつかってキャッチボールした後、ジッサイに投球すると、球速が15km上がったというからすごい効果です。
2020年2月にリリース、半年余りで約2万個を売り上げ、金額にして2億円と言います。
これも津口氏が普段から、どうすれば教え子が上達するか?
と、四六時中考えていたから、紙飛行機を飛ばしている姿を見て瞬時に閃いたという事です。
起業家精神を開発する
実際には起業家として具体化することは、単にお金を稼ぎたいという願望以上のものです。
現状の状態を少しでも良くしたい改善したいという思いが、どれだけ強いかが決めてになります。
簡単に言えば、素晴らしい従業員と成功した起業家には、いくつかの共通点があり、雇用主はそのような社員を持つことを熱望しています。
たとえ従業員であっても、自分の人生の仕事と思い取り組む必要があります。
自発的に行動することは、自分自身を非常に望ましい状態に置くことができます。
会社の中でこの起業家精神を使えば会社員として成功するでしょう。
また将来、チャンスがあれば独立して成功者として歩むこともできます。
以下に、起業家精神9つの特徴を記載します。
企業家を目指すために、平均的な労働者とは一線を画し、一つ上を行っていただければ幸いです。
成功者に共通する起業家精神9つの特徴
- モチベーション
- 創造性
- 説得力
- ビジョン
- 汎用性
- リスク許容度
- 柔軟性
- 決断力
- コラボレーション
1.モチベーション
勤勉な事業主は、成功するために信じられないほどやる気があります。
この考え方を採用すること、そして雇用主にあなたのモチベーションを示すことができることは非常に重要です。
今眼の前にある仕事で、できることすべてに情熱と熱意を注ぐ必要があります。
幸いなことに、モチベーションが高いことを示すのは簡単です。
前向きな姿勢で毎日仕事に出かけることです。
これは、起業家精神の最大の特徴の1つです。
雇用主は、あなたが日々何をしているかに情熱を注いでいることを望んでいます。
2.創造性
どの業界でも、雇用主は独創的なアイデアを持った従業員を求めています。
彼らは、任務を遂行するだけでなく、物事を行うためのより良い方法を考え出すために人々を雇いたいと思っています。
そのため、創造性を発揮することが重要です。
会社のワークフロー、生産性、収益を改善するための新しい方法を四六時中考えている必要があります。
3.説得力
説得力と実行力は、昇給、昇進、部署、の道行に優位性を与えます。
クライアント、同僚、または上司に会議などで発言する機会なででアイデアを提示するときは具体性と説得力が必要です。
4.ビジョン
成功した起業家は常に全体像に目を光らせ気配りしています。この能力は見習うべきです。
ビジョンは主に戦略的計画に関するものです。
業界がどのような方向に進んでいるのか理解できますか?
あなたの会社の課題を特定できますか?
長期的な目標とビジョンに集中しながら、日々の職務に取り組むことができますか?
5.汎用性
会社に入るとどこの部署に付くか選べないのが普通です。
いつでもどこでもシフトでき、そこで最大の能力を発揮することが重要です。
ときには上司がピンチのとき、自分ならばこうできる、と、その仕事に取り組む準備を怠らないこと。
ただし失敗者の悪口などはご法度です。当たり前のようにふるまい、あえて敵を作ってはなりません。
起業家精神の主な特徴の一つは、新しいテクノロジーを早期に採用し、スキルを最新に保つことがあげられます。
6.リスク許容度
すべての雇用主はビジネスを成長させたいと考えており、それには変化を受け入れることが含まれます。
たとえば、新しいクライアントを追求したり、新製品をテストしたりするときは、リスクを冒すことを恐れないでください。
(1つの注意点:上司の賛同を得ていることを確認してください。)
7.柔軟性
起業家のように、変化に適応し、問題が発生したときにそれを解決できる必要があります。
優れたチームプレーヤーは、チームが支援を必要とするときはいつでも、優先順位を変えて支援することができます。
したがって、柔軟性とは、他の人のニーズ、意見、アイデアを受け入れ、上司からのフィードバックに対してオープンマインドであることを意味します。
8.決断力
プレッシャーの下で健全な判断を下しますか?
あなたが起業家である場合、先延ばしにする余地はありません。
同じことが従業員にも当てはまります。
必要に応じて、快適に行動できる必要があります。
これは、タスクに優先順位を付け、迅速に意思決定を行う方法を知っていることを意味します。
(事象を整理するのに役立ちます。)
9.コラボレーション
最終的に、職場で起業家のスキルを使用するには、他の人の働き方に適応し、社内政治を避け、同僚の成功を祝い、期限を守り、会社の目標を最優先する必要があります。
あなたが雇用主が探しているものを持っているような候補者であるとき、あなたは仕事を見つけるのは簡単だと思うでしょう。
残念ながら、それは多少の手間と少しの運も必要です。
(はい、運は起業家精神の特徴の1つと見なすことができます。)
まとめ
物事を遂行するのは何事も計画書、青写真が必要です。
書面に認めてみましょう。
一度だけではなく日々取り組んで行くと、物事の本質がだんだんハッキリしてきます。
そのとき一番大切なことは、何のためにするのか?という事。
これが真理に合っていないとエネルギーが付いてきません。
(つまり極端に言えば、誰かをだましてでものし上がる、というような邪はダメです)
前述した宝石商の土橋氏の場合は、新製品を開発して、使っていただく方に喜んでもらいたい。
さらに、経営を盤石にし社員の生活を守りたい。など
津口氏の場合は、野球をやる少年たちに、技術も精神も向上してほしい。などです。
また取り組む姿勢も大事です。
何かをしようとすれば必ず壁が立ち上がります。
思わぬ抵抗や壁が立ち上がると弱気になるのが普通です。
その時の心の持ち方は重要です。
そして自己実現のみではだめです。
何か人の役に立ちたいという使命感がエネルギーの元になるという事です。