露宇戦争の真相
米国国務長官アントニー・ブリンケンと元英国首相リズ・トラス。
ノルド・ストリームが破壊された後リズ・トラスは「完了した」とブリンケンにメールをしたのか?
オンラインのコメンテーターによると、リズ・トラス元英国首相は、ノルド・ストリーム攻撃の直後にアントニー・ブリンケン国務長官に「完了した」というテキスト メッセージを送信したとされています。
ロシア国防省が 10 月 29 日に、英国海軍要員が先月ノルド ストリーム ガス パイプラインを爆破したと主張したことを思い出す必要があります。
政府は、リズ・トラス元首相の電話が外務長官時代にハッキングされたという主張について、調査を開始するよう求められている。
さらに、メール・オン・サンデーは、ウクライナ戦争に関するものを含め、トラス氏と外国当局者との間の個人的なメッセージが外国の手に渡ったと報じた。
このハッキングは夏のトーリー党の選挙運動中に発見されたが、そのニュースは隠蔽された、と同紙は述べた。
しかし、自称「インターネットの自由の闘士」であるキム・ドットコムは、テキストメッセージが、ガスパイプラインの爆破に英国が関与したとロシアが信じている理由であると主張している.
「リズ・トラスはiPhoneを使ってブリンケン長官にメッセージを送り、パイプラインが爆発した1分後、他の誰かが知る前に『完了しました』と伝えました」と彼は100万近くのTwitterフォロワーに語った。
ドットコムは、本名キム・シュミッツが西ドイツで生まれ、iCloud のハッキングによってデータが取得されたことを示唆した。
「すべてのビッグ テック データベースへのバックドア管理者アクセス権を持っているのはファイブ アイズだけではありません」と彼は言いました。
「ロシアと中国も洗練されたサイバー部隊を持っています。面白いことに、最高のセキュリティ クリアランスを持つ政府関係者は、NSA や GCHQ が発行した暗号化されたたわごと電話よりも iPhone を使用することを好んでいます。」
米英の本音
ノルドストリームが破壊されて一番困るのは、ロシアのガスに依存してきたドイツが真っ先に挙げられる。
そして安定的にガスが売れなくなったロシアも困窮する。
つまりロシアとドイツの両方をたたきたい者がノルドストリームを破壊したとみるべきであろう。
上述したリズ・トラスがiPhoneでアントニー・ブリンケン国務長官へ送った「完了した」というテキストメッセージが真実なら、それはアングロサクソンの陰謀と思える。
そう考えると、2022.2.24のロシアによるウクライナ侵攻にも裏があるような気がする。
そう考えて手繰ってみると、露宇戦争もロシアの一方的な侵攻ではないことが分かる。
ことはミンクス合意にまでさかのぼる。
ミンクス議定書とも呼ばれている。
議定書の項目は以下の12項である。
1.双方即時停戦を保証すること。
2.OSCEによる停戦の確認と監視を保証すること。
3.ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」の導入に伴う地方分権。
4.ウクライナとロシアの国境地帯にセキュリティゾーンを設置し、ロシア・ウクライナ国境の恒久的監視とOSCEによる検証を確実にすること。
5.全ての捕虜及び違法に拘留されている人物の解放。
6.ドネツク州及びルガンスク州の一部地域で発生した出来事に関連する人物の刑事訴追と刑罰を妨げる法律。
7.包括的な国内での対話を続けること。
8.ドンバスにおける人道状況を改善させる手段を講じること。
9.ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」に従い、早期に選挙を行うこと。
10.違法な武装集団及び軍事装備、並びに兵士及び傭兵をウクライナの領域から撤退させること。
11.ドンバス地域に経済回復と復興のプログラムを適用すること。
12.協議への参加者に対して個人の安全を提供すること。
しかしアメリカ、イギリス、NATOはウクライナにロシアと戦わせようとしてきた。
2014年、首都キーウで勃発したウクライナ政府側とユーロマイダンデモ参加者の暴力的衝突の結果、当時のヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領が失脚する。
言うまでもなくヤヌコーヴィチ大統領は親露派である。当然米英はそれを排除しようとした。その結果ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が誕生する。
2014年以降米英は、毎年1万人程度のウクライナ兵士の養成に力を注ぐ、アゾフ特殊作戦分遣隊(アゾフ大隊)もそのようにしてできた。
アゾフ大隊は、2014年以降、アゾフ海に面する ドネツク州ウルズフ村(マリウポリ市の約50km西)に駐屯基地があり、その他にもキーウ、ベルジャーンシク、マリウポリなどにも司令部や分隊を置いた。
彼らは、ロシアからは「ロシア系住民を抑圧するネオナチ集団」と批判され、ウクライナ侵攻の「口実」ともなった。
それはそうだ、アゾフ大隊は、ミンクス合意9項の「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治」を攻撃してきた。
つまりアゾフ大隊は、米英が育てたロシアにウクライナ侵攻させるように仕向ける餌である。
愚かにもこのエサに飛びついてしまったのがプーチンと言うことになる。
このエサに食いつき、国境を侵したプーチンは一般社会から見れば悪者だが、このように仕向けた英米はもっと極悪ではないのか!?
まるで真珠湾を餌にしたルーズベルトのようである。
英米の目的はロシアの弱体化にある。ロシアをエリツィンの時代に戻し、利権を奪うことである。
そして英にとってはドイツの弱体化も望みたい。かつて植民地時代の栄光を忘れられない英は、敗戦国だったゲルマンの繁栄が我慢ならないのだ。EU脱退はこの現れである。
で前述の海底パイプラインの破壊工作となり「やった」とのメールになる。
露宇戦争の行方は混とんとして、今度どう転ぶかはわからない状況だが、西側が手を引けば露が勝利する。
核使用の困った問題もある。ここらで矛を収めたいと双方が思っていることだろう。
しかし米英はプーチンだけは何とかしたいと思っているはずだ。今後の情勢に注視したい。
また第3期目の皇帝の椅子を手中にしてご満悦の、習近平の動きも気になるところではある。