習近平は何故解放軍将軍を粛清したのか!?
習近平中国人民解放軍トップを粛清!!
中国人民解放軍に激震が走っている。
中国国防省は1月24日、「人民解放軍の制服組トップの張又侠・中央軍事委員会副主席を重大な規律・法律違反の疑いで調査する」と発表した。
現役の制服組トップが取り調べを受けるのは極めて異例のことだ。
政治的混乱から高官の粛清、追放が相次いだ1980年代後半以来、今回は軍人としては最高位の人物が捜査の標的になった。
この事態に様々な憶測が世界を駆け巡っている。
その憶測は「張氏が中国の核兵器に関する機密情報を米国に漏らした」
「汚職に塗れていた」
あるいは、彼は習近平が望む台湾侵攻に、「時期尚早と反対した」という見方がある。
また、近い将来「習近平を引きずり下ろすかもしれない」との猜疑心によるものとの見方もある。
これまで習近平により粛清されたものたちの数は?
いずれにしても粛清した彼らは、2022年、習近平国家主席自らが中央軍事委員会の高官(7名)に任命した者たちだ。
だが、2023年に前国防相の李尚福氏が失脚したのを皮切りに今回の発表で計5人が失脚し、解放軍は遂に2人体制となった。
習近平が自ら任命した高官を粛清した数は、正確な公式集計がないため推定値になるが、軍幹部を中心に100人超(上級将官クラスで50-80人程度)といると見られる。
これは「蠅もトラも叩く!」との言葉通りの結果でもある。
しかしその一方、汚職撲滅とはいいながら習近平に敵対する、あるいは将来そうなる、と習近平が判断した者たちの粛清でもある。
歴代中国の権力者の中には、最初は自分の宿敵を排除しているが、そのうち自分が任命した部下たちまでが信用できなくなり粛清した者たちがいる。
中国におけるカルマと言って良い。
軍事分野の主な数字
- 習政権初期(2012-2017年):軍高官184人(汚職摘発・起訴)。
- 2024-2026年最近:中央軍事委メンバー・上級将官9人一斉失脚(何衛東ら)、習派・苗華系含め上将79人中2割(約16人)が失脚。
- 累計:習任命の軍トップ(副主席・委員級)で20人以上が「重大規律違反」で処理。
全体像
党全体では数百万人の官僚処分ですが、「習が抜擢→粛清」の典型は軍・安全保障系で、忠誠派すら標的にした点が特徴。
2025年以降の加速で、軍中枢が真空化している。
このため、台湾の武力侵攻など軍の作戦遂行能力に悪影響が及ぶとの見方が広がっている。
しかし反面、抑えが効かなくなった習近平自らが指揮を執り暴走するかも知れない可能性も残されている。
「先軍政治」が始まるだろうか!?
今回の粛清が、第15次5カ年計画の開始直後だったことにも注目すべきだ。
米クレアモント・マッケナ大学のミンシン・ペイ教授が主張するように、新たな5カ年計画の重点が中国の戦争動員能力の向上にあるからだ。
戦争動員能力の向上とは、人工知能(AI)や半導体など先端技術の国産化だけでなく、鉄鋼や機械などの伝統的な製造業を強化することだ。
兵器を大量に生産する能力がなければ戦争に勝てないため、製造業を重視するというのが理由だ。
北朝鮮の先軍政治(すべてにおいて軍事を優先する政治思想)を彷彿とさせるが、肝心の軍内部の指揮命令系統に混乱が生ずるようでは元も子もない。
習氏は自身への集権化を強力に進めることで事態の収拾に努めることだろう。
中国経済は低迷、先軍政治に耐えられない
デフレ深刻化の恐れも
中国政府は19日「昨年の実質国内総生産(GDP)は前年比5.0%増加した」と発表した。
しかし何時ものことだが、この数字は割り引いて聞かなければならない。
産経新聞、編集委員兼論説委員の田村秀夫氏の試算によると、おそらく1.1%程度だという。
これは中国経済が根強いデフレ圧力の最中かにあるという確実な証左だ。
「デフレ対策を早く打て」との声が高まっているのにもかかわらず、5カ年計画では製造業の振興を柱とする供給サイドの改革ばかりが目に付く。
共産主義体制下では、政府による統制経済だから方向転換が効かない。
まだ収穫前のキャベツを他の者が自分の仕事としてひっくり返すようなことをする。
デフレは更なるデフレを招き、やがて収支がつかなくなる。このような状況をデフレスパイラルという。
需要不足の中で供給力を無理に増やせばデフレがさらに深刻化するのは必至だ。
最後に習近平政治の有様を見て誠によく似た王朝が過去にあったのでそれを記して終わりにする。
中国史上で習近平のように高官を次々粛清し、最終的に王朝が滅亡した典型例は明の洪武帝(朱元璋)の時代だ。
明王朝・洪武帝の粛清
洪武帝は明初(1368-1398年)に、功臣や官僚を「四大案」(空印の案、胡惟庸の獄、郭桓の案、藍玉の獄)で大量粛清した。
- 胡惟庸の獄(1380年):宰相胡惟庸を反乱の疑いで処刑、3万人超を巻き添えに。
- 藍玉の獄(1393年):将軍藍玉を謀反で1万5千人を処刑。
これで側近を一掃し、皇帝専制を確立しましたが、過度な猜疑心が王朝の基盤を弱体化させた。
今回の粛清との類似点
習近平同様、汚職や謀反を名目に忠誠派すら粛清し、権力集中を図ったが、結果として人材枯渇と恐怖政治が生じ、明は永楽帝以降も内紛を繰り返し、1644年に滅亡した。
動揺に、前漢の王莽時代も粛清連発で漢を乗っ取ったが、新朝は15年で崩壊した。
習近平のケースも、このパターンを想起させる。






















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習近平は何故解放軍将軍を粛清したのか!?