英国で「時間が止まった日本の村」と紹介された白川郷
合掌造りと呼ばれる建築様式を誇る伝統的な村、白川郷
最大200人の村人が協力して1日で屋根を葺き、この美しい伝統を守っています。
茅葺き屋根はかつて日本の田舎ではよく見られたが、1950年代に人々が都市部に大量に移住し始めると姿を消し始めた。
しかし、場所によっては今でも茅葺き屋根を見ることができる。
中でも五箇山と白川郷ほど見事な場所はないと、ファイナンシャル・タイムズ紙のトム・アラン氏は述べている。
東京から北西に 250 マイルの森に覆われた谷間にあるこれらの集落には、伝統的な木造家屋が 120 軒ほどあり、それぞれの家屋には「非常に高くて堂々とした」茅葺き屋根がかかっている。
その結果、日本の 5,000 年の歴史を持つ茅葺きの伝統がここで栄え、日本茅葺き文化協会によって育まれ、同協会は時折公開ワークショップを開催している。
建物の壮麗さは、これらの村の歴史的な富を反映している。
これらの村では、何世紀にもわたり、上流階級にとって欠かせない 2 つの希少品、絹と硝石 (火薬に使用) が生産されていた。
しかし、その形は周囲の環境と「対話」しながら進化してきた。
屋根の急勾配は、毎年冬にこの地域に降る 3 メートルの雪を落とすのに役立つよう設計されている。
嵐による被害のリスクを最小限に抑えるため、家は切妻の端が「その時々の天候に面する」ように配置されている。
そして、家屋の材料である杉、草、稲わら、マンサクは、歩いて行ける距離で伐採される。
実際、丘を登って鎌を使って草を刈るのは、茅葺き工房の第一段階である。
屋根は 30 年から 40 年ごとに葺き直す必要がある。
これは、神道の「常若」、つまり「永遠の若さ」の考えに反映された一種の「一定の更新サイクル」である。
そして白川郷では、200人もの村人が協力して1日で屋根を葺くという、古くからの共同体制度である「結い」が今も生き続けている。
(それでも、西尾春雄さんのようなプロの茅葺き職人が作業を監督しており、彼のインスタグラムアカウント @japanesethatchingguy は一見の価値がある。)