世間はロシアが悪いと一方的だが、世界はそう単純ではない…歴史は勝者によって作られる。
ロシアウクライナ戦争の真実
露宇戦争については、国境を侵したロシアが一方的に悪い!で一致しているが、本当にそんなに単純なのでしょうか?
本当に正義はウクライナにあるのでしょうか?
もっとも戦争に正義を言っても始まりません。
端的に言えば、勝ったものが正義になるからです。世界の歴史も日本の歴史も勝者によって作られた。
ソビエト連邦の崩壊
さてこの戦争の根っこを辿れば、ソ連邦崩壊にまで遡ることができる。
ソビエト連邦の崩壊は、1988年のエストニアによる主権宣言から1991年のソビエト連邦最高会議による連邦解散宣言にかけてソビエト社会主義共和国連邦が内部分裂を起こし、単一の主権国家としての存続を終了した出来事である。
ソ連崩壊後に独立した連邦構成共和国は以下のとおりである。
1.アルメニア 2.アゼルバイジャン 3.ベラルーシ 4.エストニア5.ジョージア 6.カザフスタン 7.キルギス 8.ラトビア 9.リトアニア10.モルドバ 11.ウズベキスタン 12.タジキスタン 13.トルクメニスタン
14.ロシア 15.ウクライナである。
NATOの掟破り
1989年11月、ベルリンの壁が崩壊した。
ソ連軍の東ドイツ撤退交渉時に、米国のベーカー国務長官はソ連のゴルバチョフ書記長に対して「NATO軍の管轄は1インチも東に拡大しない」と発言した。90年2月9日のことである。
翌日、西独のゲンシャー外相やコール首相も訪ソして同趣旨の発言をしている。
NATOのヴェルナー事務総長も同年5月に「NATO軍を西ドイツの領域の外には配備しない用意がある」と演説した。
しかし現実は違った。ソ連邦崩壊後、唯一の超大国となったアメリカ、とりわけ民主党のビル・クリントン政権は、1990年代後半からNATOの東方拡大を画策した。
その結果、1999年、旧ソ連衛星国のポーランド、チェコ、ハンガリーがNATOに加盟。
2004年の第二次NATO東方拡大ではバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)が新規加盟 、ブルガリアとルー マニア、スロヴァキア、スロヴェニアが加盟。これによって、黒海に面する5カ国中、3カ国までがNATO加盟国となっ た。
そして近年ロシアと兄弟のような間柄だったウクライナまでもがNATOへの加盟を画策する。
その結果ロシアは辛抱堪らず、ウクライナへの軍事進攻となった。表向きにはそのように映る。
しかしことの裏側を探ると全く違う一面が垣間見られる。
ロシアの大統領がエルツィンの時代、米ユダヤ系資本がロシアを食い物にした。それにより彼らは数十兆円もの利益を手にしたと言う。
それをロシア資本に入れ替えたのがプーチンである。
それをもう一度取り戻したいと考えるユダヤ系ロビーストがホワイトハウスをゆする。
そしてビルクリントン→オバマ大統領はウクライナ政治に手を突っ込み新米政権を作ると、ウクライナ東部のロシア系住民が住む東部にテロを仕掛けた。
東部はウクライナが独立してもドリアとは関係が深く、言語もロシア語を使っている地域である。自然プーチンに助けを求める形になる。
このまま放っておくとウクライナはNATOの手に陥ちる。堪忍袋の緒が切れたプーチンが満を持して侵攻したのが露宇戦争の発端である。
つぶされた二度もあった和平の契機
しかしこの戦争も和平に至る道が二度もあった、それをことごとくつぶしたのはアメリカである。今やめられたら米軍事産業の儲けがふいになるからである。
第一の和平の契機は、2022年3月から4月であった。
ウクライナとロシアとの第1回協議は2022年2月28日にベラルーシで行われ、第2回協議は3月29日にイスタンブールで行われた。
ここで課題となったのは、
- ウクライナの非同盟化、将来的に中立をどう保つのか
- ウクライナの非軍事化、軍隊の縮小化
- 右派政治グループの排除という政治構造改革
- ウクライナの国境問題とドンバスの取り扱い
である。
しかし、2022年4月9日、ボリス・ジョンソン英首相(当時)がキーウを訪れ、ゼレンスキー大統領と会談、英首相はウクライナに対し、120台の装甲車と対艦システムという形での軍事援助と、世界銀行からの5億ドルの追加融資保証を約束し、「ともかく戦おう」と戦争継続を促した。
とうぜんボリス・ジョンソン英首相の後ろには米国がいる。ホワイトハウスを動かしているのはユダヤ系ロビーストであり、国際金融資本であり、ネオコンである。
宇軍のロシア侵攻は終盤の形作り
先般ウクライナ軍が初めてロシア領に侵攻、ロシア西部のクルスク州で攻撃作戦を実施し、1000平方キロを掌握と主張している。
しかしこれは将棋で言う形作りのように見える。どうせ勝ち目がない戦でも、ちょっと見かっこよく終わろうとの姑息な手段だ。
ウクライナ贔屓のコメンテーターたちは、ウクライナの反転攻勢か!?なんて甘い見方をすが、国力の差で挽回は到底不可能だろう。
わたし的には、もしトランプ大統領が実現したらこの戦争は間もなく終わる。
当然ウクライナは東部を失うことになる。