日本のオリンパスが顕微鏡ユニットをベインに30億ドルで売却
男性は、東京の会社本社で日本のオリンパス株式会社のロゴの近くに座っています。
山崎真紀子[東京8月 29日 ロイター]
オリンパス(7733.T)は月曜日、同社の顕微鏡ユニットをプライベート エクイティ会社のベイン キャピタルに 4,276 億円 (31 億ドル) で売却することに合意したと発表しました。
工業用内視鏡やX線分析装置も製造するこの部門の売却は、オリンパスが事業ポートフォリオの見直しを加速させ、医療技術に専念することを目的としています。
この部門は、来年1月4日に、国内外の独占禁止法規制の承認を条件として、ベインに譲渡される予定です。
オリンパスは声明の中で、ベインへの譲渡は、市場のニーズに基づいたより機敏で柔軟な意思決定により事業が成長できるようにするための最善の利益になると述べています。
ベインはカーライル・グループ(CG.O)やKKR&Co (KKR.N)などの世界的な未公開株投資会社を獲得したと、直接の事情に詳しい複数の関係者が語りました。
プライベート・エクイティは、世界第 3 位の経済大国である日本を標的にしており、そこではコングロマリットが非中核資産を分割しています。
ベインはフラッシュメモリチップメーカーのキオクシア・ホールディングスを所有しており、東芝(6502.T)の2回目の入札ラウンドに進んでいます。
オリンパスはオーバーホールの中で物言う投資家バリューアクト・キャピタルを取締役会に招き、海外の医療機器会社をいくつか買収し、長年赤字だったデジタルカメラ事業を売却しました。
2019年初めに組織再編を開始して以来、同社の株式はほぼ3倍になっています。
顕微鏡の国内メーカーとして 100 年以上前に始まったオリンパスは、収益性があったにもかかわらず、販売の可能性を狙って 4 月に部門をスピンオフしました。
6月末までの総資産は1650億円、今年度の営業利益は265億円を見込んでいます。