夕べのラジオ深夜便は、終始トンガの火山噴火による津波の警報だった
トンガで巨大な海底噴火 その瞬間の衛星画像
夕べのラジオ深夜便は端から津波警報になっていた。
それは朝まで続いても止まなかった。
近年、火山の噴火で日本近海の潮位が上がったことがあったろうか?
わたしが昔聞いた記憶では、チリ津波と云うのがあるけど、あれは地震によるものだった。
しかし津波を起こすほどの海底火山の噴火って…
日本の近海だったら…と思うと、深夜便どころじゃない。死んじゃ便になってしまう。
西ノ島の例もあるから、突然錦江湾が爆発とか、伊豆の火山帯が大爆発とか、そのうちあるんじゃないかと恐れおののく。
そんな風に考えてしまうほど最近火山の噴火が多いような気がします。
トンガ近くの火山島で再び大きな噴火 衛星画像で巨大な噴煙捉える
1/15(土) 15:04配信 ウェザーニュース
日本時間の今日15日(土)午後に、トンガ近くにある火山島フンガトンガ・フンガハアパイで再び大規模な噴火が発生しました。
昨日14日(金)の未明よりもさらに規模が大きいとみられます。
フンガトンガ・フンガハアパイはトンガの北に位置する火山島で、昨日未明に大きな噴火を起こしたばかりでした。
噴煙は上空15000mを超えたとみられ、昨日を上回る規模です。
気象衛星ひまわり8号の可視画像では、灰色の噴煙が徐々に拡大していく様子がはっきりと捉えられています。
火山島の南に位置するトンガでは1mを超える潮位変動が観測され、噴火に伴って津波が発生したとみられます。
前日の潮位変動よりもはるかに大きく被害の発生が懸念される状況です。
<16:00追記>
この噴火に伴い周辺地域に津波警報が発表されました。
各地に津波が到達しており、トンガでは80cm、アメリカ領サモアでは60cmを観測しています。
<19:15追記>
今日15日(土)19時3分、気象庁は津波予報(若干の海面変動)を発表しました。
日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。
若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で15日(土)21時00分頃です。
今後1日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられます。
▼若干の海面変動が予想される沿岸
北海道太平洋沿岸東部、北海道太平洋沿岸中部、北海道太平洋沿岸西部、青森県日本海沿岸、青森県太平洋沿岸、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県九十九里・外房、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、相模湾・三浦半島、静岡県、愛知県外海、伊勢・三河湾、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、種子島・屋久島地方、奄美群島・トカラ列島、沖縄本島地方、大東島地方、宮古島・八重山地方
トンガで大規模な海底噴火、周辺国が津波警戒 日本やアメリカでも潮位上昇
2022.1.16 12:00 BBCニュース
南太平洋の島国トンガ諸島で15日午後5時10分(日本時間午後1時10分)ごろ、海底火山が噴火した。
日本とアメリカでは、津波が発生する恐れがあるとして、各地の当局が太平洋沿岸地域の住民に海岸から離れるよう呼びかけている。
大規模噴火を起こしたのはトンガ沖にあるフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山。その爆音は南太平洋全域に響き渡り、アメリカまで到達した。
この噴火で、1メートル以上の波がトンガに押し寄せた。
日本の気象庁は津波が予想されるとして、奄美群島・トカラ列島や岩手県に津波警報を、太平洋側の広い範囲に津波注意報を出した。
鹿児島県奄美市小湊では15日午後11時55分に、1メートル20センチの潮位上昇が観測された。
奄美群島・トカラ列島の津波警報は16日午前7時30分に、岩手県の津波警報は同11時20分に、それぞれ津波注意報に切り替わった。
アメリカの気象当局は、強い潮流や波、沿岸部で洪水が発生する恐れがあると警告。
ハワイや西海岸の各地で潮位上昇が観測された。
トンガの被害
トンガの首都ヌクアロファは、火山からわずか65キロの距離に位置する。
同国の多くの地域は火山灰に覆われ、電力や電話回線、インターネットサービスがほぼ全面的に停止している。
負傷者や被害の程度は今も分かっていない。
ソーシャルメディアに投稿された動画には、教会や複数の家屋の中に波が流れ込む様子が映っている。
目撃者の話によると、火山灰は首都に降り注いだという。
ソーシャルメディア上の動画には、低地から逃げようとする車で渋滞が起きている様子が映っていた。
住民のメレ・タウファさんは、家族が夕食の準備をしているときに噴火が起こったと語った。
タウファさんの弟は近くで爆弾が爆発したと思ったのだという。
「私はまず直感的に、テーブルの下に隠れました。妹をつかんで、両親や家の中にいる人たちに同じように身を守るよう叫びました」と、タウファさんはニュージランドのニュースサイト「stuff.co.nz」に述べた。
気が付くと、家の中に水が流れ込んできていたという。
「至る所で悲鳴が聞こえました。安全な場所を求めて、みんな高台に避難するよう叫んでいました」
トンガの地質学サービスによると、火山から流れ出るガスや煙、灰は上空20キロの高さにまで達したという。
近隣の島国の状況
フィジーの首都スヴァの当局によると、最初の8分間の噴火は非常に激しく、約800キロ離れた同国でも「大きな雷鳴」のような音が聞こえたという。
フィジー政府は津波注意報を発令し、沿岸部の住民に避難所を開設した。ヴァヌアツも同様の警告を発した。
オーストラリアの東海岸と南部タスマニア島の一部にも津波警報が発令された。
豪政府の報道官は、スコット・モリソン首相とマリーズ・ペイン外相が状況を監視しており、要請に応じて支援を提供する用意があると説明した。
トンガから2300キロ以上離れたニュージーランドの国家危機管理庁は、北島の北部および東部の沿岸地域で「強くて異常な潮流や、海岸での予測不可能な潮位の上昇」が発生する可能性があると発表した。
ニュージーランド・オークランド大学の火山学者、シェーン・クローニン教授は、今回の噴火はトンガで起きたものとしては過去30年で最大規模だと述べた。
「かなり大きな噴火だ。少なくとも過去10年間で、より重要な意味をもつ噴火の1つと言える」と、クローニン教授はBBCに語った。
「最も注目すべき点は、噴火がいかに速く激しく広がったかということだ。今回の噴火はより大きく、横方向に広く、より多くの火山灰を噴出した。トンガに降り積もった灰は厚さ数センチに及ぶと思われる」
ニュージーランドの気象予報機関「ウェザー・ウォッチ」は、「今回の噴火によるエネルギーの放出はただただ驚くべきものだ」とツイート。
「ニュージーランド全土でソニック・ブーム(衝撃波によって生じる爆発音)を聞いたとの報告が複数上がっている」と付け加えた。
続報「1000年に1度」の大噴火か トンガで通信寸断、被害把握難航
1/16(日) 12:08配信 時事通信
【シドニー時事】南太平洋の島国トンガ付近の海底火山で15日に起きた噴火で、同国や周辺諸国のほか日本や米国など太平洋沿岸の広範な地域に津波が押し寄せた。
トンガは通信インフラが遮断され、被害の把握や安否確認が難航。
噴火した火山は昨年12月ごろから活動が活発化しており、一部の専門家は「1000年に1度」の大規模噴火との見方を示している。
噴火したのは、トンガの首都ヌクアロファの北方約65キロにあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山。報道などによれば、噴火の地響きが数分にわたり続き、火山灰や煙などが上空に噴き上がった。噴火による衝撃波は約1万キロ離れた米アラスカ州にも伝わったという。
トンガ全土に津波警報が発令され、SNS上では津波が建物を襲う様子や、避難する人々の車で渋滞が起きた様子が伝えられた。
バヌアツでは最大2.5メートルの津波が報告されたとの情報がある。
ニュージーランドのアーダーン首相はフェイスブックで「(トンガとの)通信が難しくなっている」と懸念を表明。
支援に向けて政府で協議していると明らかにした。
ラジオ・ニュージーランドによると、この火山について専門家は、900~1000年置きに大規模な噴火を起こしていると説明。
前回の大規模噴火は西暦1100年ごろで、タイミングから判断して「今回の噴火は、こうした大規模事象の一つのようだ」と話している。
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