再生可能エネルギーが100%グリーンになることは決してないだろうと専門家は言います。

気候変動(温暖化)を回避するために、いまや世界中がクリーンエネルギーへの切り替えを叫んでいます。
もはやこれはひとうの宗教です。
二酸化炭素を減らさなければ、人類が生き延びられないとまでいう狂信者がいます。
それがこうじて今度はメタンが危ないと言い、牛を食べることに異を唱える。
その理由は牛のゲップが温暖化を加速させると言い、その狂信者はグレタ・トゥーンベリという女性です。
彼女は、16歳の時、気候変動が緊急事態にあると訴え、毎週金曜日に学校を休んでストライキを続け、大人たちに本気の対策を要求してきました。
これを担いでスターに祭り上げたのが、脱炭素で一儲けしようとたくらむ国際金融資本です。
かくして日本もその渦のなかに巻き込まれ、本気で脱炭素を叫びます。
世界中が騒いでいるように見えますが、それはポーズだけで、腹の底では違うことを考えている、というのが真相のようですが、愚かで人が良い日本人は、本気で脱炭素に舵を切るからやっかいです。
レジ袋は有料化になり、プラスティックストロー廃止を叫び、どこの屋根にもソーラーを上げよという。
いまやソーラー発電こそが正義であり、石炭などの火力による発電は悪と決めつけています。
そこで今日はソーラー発電の光と影を検証してみたいと思います。
一般的に言われているソーラーのメリットとデメリット
メリット
- クリーンな発電方式です。太陽光発電は、光エネルギーを電気エネルギーに直接変換するもので、物理的あるいは化学的変化を伴いません。
- 発電時に一切の排出物の発生がなく、可動部分も無いため騒音の発生もありません。
- 発電のためのエネルギー源は太陽光であり、非枯渇エネルギーでかつ無料です。可動部がないので保守が容易なため無人化が可能であり、かつ長寿命です。
- 必要に応じて小規模なものから大規模なものまで、自由な設置が容易にできます。システムの大小に関わらず発電効率はほぼ同じです。
デメリット
- 他の発電設備に比べると、発電効率が悪いため、設置には一定の面積が必要となります。
しかし、屋上や屋根等のスペースに設置することができます。 - 発電量は、季節や地域、天候に左右されます。また、夜間は発電できません。
しかし、電力会社の電力と連系することによって、負荷に安定した電力を供給できます。 - また、蓄電池を設置することで昼間につくった電気を貯めておき、夜間や災害等の停電時に貯めた電気が使用できるシステムもあります。
などが一般的に言われていることです。
ソーラー機器の生産コストが発電総量の3倍以上!
しかし問題はソーラー発電によって本当に脱炭素につながるのか?という事です。
たしかに、発電時には太陽光を使いますから二酸化炭素は出しません。
しかしその生産過程では大量の電気を使います。
ソーラパネルのシリコン生産にはものすごい電量を使うからです。
そしてその製造に使われる電気は石炭発電によって賄われているのです。
そのほとんどはチャイナが生産地ですから、煙が見えないだけです。
また設置するための整地や、木々の伐採、施設材料の運搬、組み立て工事、などなど、大量のガソリンを使います。
そして廃棄ともなると、やはり大量の燃料を使います。
名古屋大学のある研究室の試算によると、生産から廃棄までに消費されるエネルギーは、30年間に太陽光発電が生み出す3倍以上と云われています。
(武田邦彦氏談)
つまり、太陽光発電のエネルギーでは、太陽光春電のパネルやその他の機材を作り出すことは不可能という事です。
ジャック・トレイナー(JacquesTreiner)教授の見立て
2020年の第1四半期に、すべてのセクターでの再生可能エネルギーの世界的な使用は、2019年と比較して約1.5%増加したと云います。
それにもかかわらず、ジャック・トレイナー(JacquesTreiner)教授は、再生可能資源は、それらの製造から発生する排出物のために、100パーセントグリーンになることは決してないと主張しています。
つまり、100%クリーンなエネルギー供給施設を構築できたとしても、私たちの主なエネルギー源として太陽光やに頼ることはまだできません、と教授は付け加えます。
「電気が多かれ少なかれ必要なときに、太陽の熱核反応を強めたり弱めたりするために回すことができるノブはありません。
さらにこれは、風力についても同じです。これらのエネルギーは無尽蔵です。しかし、私たちは流れを制御できる方法がありません。」
重要なのは、エネルギーをよりよく蓄える方法を構築できるかにかかっています。とTreiner教授は結論付けています。
「今日、再生可能エネルギーを大規模に発電できたとしても、私たちはエネルギーを蓄える方法を知りません。
その方法を知っていれば、生産量の多い日には電気を蓄え、生産量の少ないときに使用します。
しかし、それを大規模に行う方法は未だに構築されていません。そのため、現時点では、100%再生可能エネルギーである電気ミックスを想定することはできません。予備発電が必要という事です。」
電気を溜めるというのは、バッテリーに依存するわけですが、これがなかなか難しいのですね。
このような現実の中で、再エネ化を進めても予備発電に頼るしかありません。
天気が悪ければ発電しませんから石炭や天然ガスを燃やします。
そしてこの再エネの最も悪いところは高コストであるという事です。
現在、わたしたちが負担している再エネ賦課金は年々上昇しているのです。
ソーラー発電の問題点
再エネ賦課金
再エネ発電賦課金の単価の推移(2012~2018年度)
制度が始まった2012年度には1kWhあたり0.22円でしたが、6年で10倍以上にまで上昇しています。
電力中央研究所の試算によると、2030年度の日本全体の賦課金は3.6兆円になる見通し。
2017年度には2.1兆円だったので、更に大幅な値上がりが予想されています。
環境省の試算によると2030年頃まで再エネ賦課金は上昇を続けるものの、それ以降は急激に価格が下落していく見通しが示されています。
自然災害に弱い
雹被害
2020年1月にキャンベラのCSIROサイトを襲った雹は、ゴルフボールのサイズで、それぞれの重さは約20グラムでした。太陽光発電パネルの建設に関するオーストラリアの基準を再検討する必要があるかもしれません。
火災
2018年3月に市原市の山倉ダムに開設した日本最大の太陽光発電所。消防士によると、緩んだパネルと取り付け構造に係留されたままのパネルとの接触により、モジュールが過熱し、火災の状態が発生という。
台風
ハリケーンイルマによって破壊されたソーラーパネル:セントトーマス、2017年
まとめ
わたしが素人考えに心配するのは、ネガソーラーによる環境破壊と、廃棄時にちゃんと廃棄されるか?という点です。
ソーラー発電業者は、東電とか関電とかのちゃんとした企業ではなく、金もうけだけの銭ゲバ業者、つまり儲からなくなったらすたこらサッサと逃げる。そういう処が多いのですね。
そのときソーラーは朽ちるに任せるという事になりゃしないか?
放置されたパネルから有害物質が雨によって流される。
それが飲み水に混ざったら、人体にどんな悪影響があるのか?
心配事が色々出て来ます。まだまだ思いもつかないことがあるでしょう。
で、わたしの結論は、再エネは即やめる、もういりません。電力は原発と、火力、今ある水力、原発はもっと低出力で良いから制御が効くものを開発する。
そして国民の理解を得て、とにかく安い電力を供給しよう。
今のままの再エネ頼みの高電気料金では、競争力があるモノを作れません。
モノ作り日本が、モノを作れなくなったら、やっぱりチャイナの出鱈目天下が続くことになります。